宮崎天使ママの会 Q&A






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なぜ、天使のゆりかごを作ろうと思ったのですか

私たちが活動を始めた当初より、亡くなった赤ちゃんを入れてあげる「棺」についてさまざまな問題が上がっていました。

基本的に病院が用意すべきものではありませんが、悲しみでどうして良いかわからないであろうご遺族に「こうしたものがあります」という提案のひとつとして利用していただければという思いで8年ほどかかりましたが、2014年7月からスタートすることができました。

一番最初に行ったことは何ですか

まずは、現状を調査しました。
その中で宮崎市内で亡くなった赤ちゃん用に肌着を作っている病院があると知り、その病院に連絡を取り実際に肌着を見せていただきました。

なぜ棺ではなくゆりかごなのですか

市販の棺であれば葬儀社さんのほうで購入できます。
しかしそれはある程度大きな赤ちゃん に対してのものです。
12週以上の赤ちゃんは火葬が必要なためとても小さいものも必要になると考えました。
市販のクーハンのイメージで可愛いかごに眠ったまま最後までママと赤ちゃんに優しい時間が流れるように、お別れするその時まで赤ちゃんのお顔が見れるように(最後はお顔にガーゼをかけてあげます)そうした思いからこの形になりました。

ゆりかごのまま火葬できますか

かごはクラフトで出来ています(ダンボールと同じ素材の紐を編んでいます)

私たちは自治体に確認し利用できるというお返事をいただいています。

燃えるものであれば大丈夫だということですが、不安な方はお住まいの自治体・火葬場にご確認ください。

病院・葬儀社にどのように紹介しましたか

まず、病院にはこれまでの活動を通して親交のあった師長さんなどを通してチラシをお渡ししました。
また、各病院の院長あて(お産を扱う産婦人科)にお手紙とチラシを送らせていただきました。
当会は行政との繋がりも少しありましたので相談して学会での発表やシンポジウムでの発表の際にPRさせていただいたり、地元新聞や テレビなどの取材を通して少しずつ広まっていったように思います。

葬儀社に関しては2013年2月天使のゆりかごを考える前に宮崎市内の主要7社の葬儀社に手紙を出しました。
内容は宮崎の現状、私たちには棺を用意することが出来ないためたとえば当会のほうで一覧をつくり「赤ちゃん用の棺を用意してくださる葬儀社一覧」という形で病院に配布をしたい、協力していただけないでしょうかとお願いしました。

その時にお返事をいただき、快く引き受けてくださったのは一社だけでした。

現在、私たちもゆりかごを製作しておりますがこちらの葬儀社(ふじもと美誠堂さん)でも独自に準備をしてくださっていますのでご遺族の方が必要なほうを利用していただ ければと思っています。
現在、宮崎市内の葬儀社との連携しか出来ていませんので
今後市外の葬儀社との連携も考えていきたいと思っています。

肌着の縫い目はなぜ外側ではないのですが

新生児用の肌着は縫い目が外側になっていますね、それは肌にあたる部分のことを考えてです。
元気な赤ちゃんであれば着替えをしますのでそうしたほうが良いと思います。

しかし、残念ながら亡くなってしまった赤ちゃんはお着替えをすることはありません。

肌もとてももろくなっている場合も多く着せてあげられず上にかけてあげる場合もあります。

そうした場合にママに映る赤ちゃんの姿ができるだけキレイに見えるように考えて通常の新生児用の肌着とは逆の一般の洋服と同じような作りになっています

なぜお布団ではなくおくるみなのですか

一般的な棺などには布団がついていると思います。
たとえば布団を作って提供したとすれば今の価格と製作時間では提供できません。
このおくるみは病院に相談に行ったときにふと発せられた言葉から生まれたものです。
いつでもおくるみのまま抱っこできるように NICUなどからの赤ちゃんはたくさんの管をつけていたりすることも多く血液などが亡くなった後ももれてしまうことがあるようです。
そうしたことも考えておくるみは素材にもこだわりました。

どれくらいの数の注文がきますか

まったく予想がつきません。
一週間に3個出たり、続けて出たこともあります。


できるだけ各病院には在庫を1セットずつ(肌着は各色用意しました)置いていただく形をとってはいますが、それでも足りない場合がありました。
2014年7月よりはじめて約半年で30個ほど利用されていますので(3つの病院+個人注文)県内に広まればもっと必要になってくるかもしれません。

価格はどのように決めましたか

製作者の意向により「利益は取らない」というスタンスで活動してます。
今後材料費の高騰などあれば価格は変動していくと思いますが、当会で提供している価格はほぼ材利費のみとなっております。

私たちもやってみたいのですが

とても厳しいことを言いますが「やり始めるのは簡単です」私たちも同じですが「継続」が とても難しいと思います。
途中で辞めてしまうとこれまでの信頼関係(特に病院に納品した場合)も崩れてしまいます。
まずはお住まいの地域の現状を調べてみてください。


最近はグリーフケアに力を入れている病院も多いので大学病院や総合病院では肌着などを作っているところがあるかもしれません。
そのような病院が見つかったならばぜひその お手伝いからはじめてみてはいかがでしょうか。
その上で少しずつ活動を広げていかれるのが一番の近道だと思います。